​世界にひろがるエチオピア音楽

ーデレブ・デッサレイ氏を迎えてー

​Dereb Desalegn

デレブ・デッサレイ | Dereb Desalegn

1977年エチオピア、ゴンダール出身。代々音楽職能をなりわいにするアズマリの家系に生まれる。幼少期よりゴンダールやアジスアベバで音楽活動に従事する。2003年にシングル曲『Banchew Megene』がエチオピア国内で大ヒットし、アズマリのスター歌手として、知られるようになった。近年はオーストラリアに移住し、ロック、ジャズ、ファンクなどを大胆に取り入れた『Drums and Lion』や『Dereb,the Ambassador』等のアルバムを発表。ワールドミュージックの祭典への出演を重ねる。デレブの近年の国際的かつ創造的な音楽活動は、地域社会の音楽職能者としてのアズマリのイメージを大きく変えつつある。

エチオピアの吟遊詩人・アズマリは、

エチオピア北部の人々の地域社会や

祝祭儀礼の場で歌うことを生業としてきた音楽職能者の集団です。

 

近年は、このアズマリの中からエチオピアのポピュラー音楽界や、いわゆる‟ワールドミュージック“の舞台で活躍するスター歌手も出てきました。地域社会の職能者として活動してきたアズマリが、アーティストとして自己を読み替え、音楽を通した新たな表現のありかたを模索しつつあるといえます。

 

寺子屋シネマvol.9では、16年に渡ってエチオピアのアズマリと共に寝食を共にし、調査研究をしてきた川瀬慈によるエチオピアの吟遊詩人たちの音楽文化を映像資料を交えて紹介、その後はエチオピア北部の古都ゴンダールのアズマリ一家出身で、エチオピア国内外で活動する音楽家デレブ・デッサレイ氏を招き、本人による歌の実演、アズマリ音楽の社会的役割とその変遷についてのトークを行います。

エチオピアのアズマリ。1936年イタリア軍による撮影。